2014年8月1日金曜日

ネペンテス・スパスラタ (Nepenthes spathulata)

スマトラの南部に由来するウツボカズラです。高いところに生息するので、昼と夜の温度の差が必要です。六月にこの植物をネットで購入しました。貰った時に補虫器が枯れていましたが、それから補虫器を二つ生えています。


これが最初の補虫器です。上の方だけに赤色がついているのが面白いと思います。この植物はまだ若いのでこれからの成長が楽しみですね。

最初は普通のポットで栽培していましたが一ヶ月後ハンギングバスケットに植え替えました。そうすると補虫器が地上に垂れないと思ったのです。

今はこう栽培しています。


使用している土壌は少し複雑です。ミズゴケとバークとパーライトとバーミキュライトを使っています。昼の温度は通常摂氏二十七度から三十二度で、夜は摂氏十三度から十六度です。湿気は三十パーセントで少し低いですが、温室がないので仕方がありません。

これが最新の補虫器です。高さは三センチ位です。


2014年7月20日日曜日

ウトリクラリア・フルバ (Utricularia fulva)

このウトリクラリアは西オーストラリアに由来する一年生のミミカキグサです。葉が細長く、草に似ています。湿気と高温度を好むそうです。栽培されている植物はあまり咲かせないようです。ちなみに私のはまだ花を咲かせたことがありません。


貰ったばかりの時の様子は上の写真で見られます。土壌はピートモスだけなのですが、多分けい砂とピートモスで栽培した方が良いかも知れません。テラリウムがないので、湿気を増やす為に透明なプラスチック製の容器の中で栽培しています。

このウトリクラリアは栽培しにくいと思います。数日後の写真で成長の兆しがありません。


2014年6月9日月曜日

コヘイシソウ(Sarracenia minor)

北アメリカ大陸の東南海岸に生息するヘイシソウです。普通の葉の高さは三十センチくらいですが、ジョージア州のある沼で九十センチ程高い葉を持つ亜種があります。ちなみに私が栽培しているのは普通の種類です。


一月にウトリクラリア・ジェミニスカパを交換し、コヘイシソウを貰いました。その前に一度栽培したことがありましたが、大学にいた時に失いました。一月には冬眠がまだ続いていたので、写真で見える葉はおそらく去年の残っている葉なのです。葉の後ろの白い点は獲物に出口を騙し、それで獲物はそれを向い、葉にぶつかり、落ちてしまいます。かなり面白い捕らえ方と思います。


春になり、今年の最初の葉が出されました。土壌は半分ピートモスで半分パーライトです。一般のヘイシソウのように腰水しています。


今最も高い葉は十五センチです。今年の葉が古い葉より高いのはいいことですね。

2014年6月7日土曜日

ウトリクラリア・グラミニフォリア (Utricularia graminifolia)

このウトリクラリアはアジアに由来します。地上にも水中にも生えられますからアクアリウムにも使われています。しかし普通地上で栽培されると思います。栽培の環境によって葉の形が変わります。地上の葉は短いですが、水中で細長くなります。


このウトリクラリアは四月にサンフランシスコの店から買いました。水中で栽培されたので買った後ですぐ水がある容器に置きました。それはウトリクラリア・フンボルディーの容器でした。そして水が少し足りなかったので、水をもう少し注ぎ込みました。三センチの水で栽培しています。それでこうなりました。


店の店員によるとウトリクラリア・グラミニフォリアは栽培しにくいアクアリウムの植物だそうですが、ピートモスと水だけを使用した栽培は意外に簡単でした。三週間後ウトリクラリアはこうなっていました。


ご覧の通り古い葉が大部枯れていましたが新しい葉が沢山出されています。

数日前この写真を撮りました。画質が低いですが、ご了承ください。


2014年5月26日月曜日

キバナヘイシソウ (Sarracenia flava)

ご無沙汰しています。このヘイシソウはアメリカの東南部に生息します。葉がまっすぐ立つことで典型的なヘイシソウと言えるでしょう。学名は花が黄色であることに由来します。葉は最大百二十センチになれるそうです。


冬の取り換えで貰いました。ウトリクラリア・ジェミニスカパを交換しました。貰った時にまだ冬眠していたようです。土壌は半分ピートモスと半分パーライトです。

冬眠は長く続きましたが、四月にやっと新しい葉が現れました。


そして何週間前に葉が開けました。


既に大量の蟻を捕えています。上の写真でシルエットが見えます。今の高さは十五センチなんですが、なぜか新しい葉を作っていないようです。

2014年5月19日月曜日

カリフォルニア・カーニヴォアズの訪問

今日北カリフォルニアのカリフォルニア・カーニヴォアズという食虫植物の店を訪れました。そこはアメリカの公開される食虫植物屋の中で一番大きいなのです。しかしウトリクラリアは余り無いのが残念だと思います。カリフォルニア・カーニヴォアズはサンフランシスコから一時間くらい車で進めば到着しますが、あそこが本当に田舎臭いと思います。

ネットでもカリフォルニア・カーニヴォアズから植物を購入できますが、店に行けば色々なウエブに販売しない植物が買えます。また、これが当然だと思うかも知れませんが、自分が購入している植物を自分の目で確かめた方が良いと私は思います。それで今度の訪ねを期待していました。

しかし到着した時に両親が急がせていましたからよく観察することが出来ませんでした。この前にも二度行ったことがありますが、せっかく来たので、ゆっくり見た方が良いではないでしょうかと思いました。その上、携帯のカメラがなぜか暫く使えなくなったので、写真を余り撮りませんでした。しかもレーベルの無い植物が沢山あったので、写真の中の植物が分からないことが多いと思います。


サラセニアの雑種ですね。


さあ、何種のウツボカズラなのか分かりません。心当たりがあればコメントをお願いします。この投稿を訂正しますから。


でかいネペンシス・ベントリコーサです。この種がこんなに大きくなるとは思いませんでした。


ネペンテス・サンギネアだと思います。

 かなり広い温室ですね。

 

これは何でしょうか。

これらは販売されていたかどうか分かりません。

温室の外でサラセニアの冬眠が終わっています。

ところで十月にも十二月にもこの植物屋を訪れました。その時は写真を多く撮りましたから 、いつか見せたいと思います。

2014年5月18日日曜日

ウトリクラリア・フンボルディー (Utricularia humboldtii)

ウトリクラリア・フンボルディーはセクションオーキディオイデスのウトリクラリアですが、球根はありません。実は昔セクションイペルアに属しましたが、テイラーがその節をセクションオーキディオイデスと組み合わせました。ウトリクラリアの中で一番大きい花を持っています。また、葉も捕虫嚢もかなり大きいので、注目を沢山集めています。南アメリカ大陸のテプイの近くに生えています。ブロメリアの中にも生息するので、面白い植物だと思います。



今年の一月に、BACPSの会員から貰いました。あの人はウトリクラリア・フンボルディーをプラスチック製のたらいで栽培しているので、私もそうすると決めました。そしてミズゴケではなく、ピートモスで栽培しています。

最初によく栽培がうまくいきました。しかしランナーしか作りませんでした。ウトリクラリア・フンボルディーの葉が独特で、長い葉柄の上に丸い葉身があります。葉柄は最長一メートルにもなるので、私の植物は未だ幼少と言えるでしょう。


基本的にウトリクラリア・フンボルディーは四種類の組織があります。葉はシダのような小さなのとさっき紹介した葉柄の上の葉に分類されます。そしてランナーと捕虫嚢があります。大分の捕虫嚢が小さいですが、上の写真の中央にある大きいなのもあります。そのような捕虫嚢は一センチくらいの直径があります。

三月にやっと葉柄が付いている葉が二枚作られました。本当に小さかったのですが、嬉しかったです。写真の上で見えます。


三週間前、ウトリクラリア・グラミニフォリアを買ったので、同じ容器で栽培しようと思い、水を注ぎました。しかし当時ウトリクラリア・フンボルディーは水が多すぎれば腐ってしまうことを知りませんでした。気づいたときにはもう本当に悪かったのです。それで他のたらいに植え替えました。同じピートモスを使っていますが、水がやや少ないので、願わくは生き延びて欲しいです。


2014年5月16日金曜日

バークレー植物園

バークレーにはかなり大きいな植物園があります。キャンパスの東の山中にあるので、キャンパスから植物園まで歩けば二十分くらいかかります。そんなに遠くはありませんが、植物園までの道がずっと上がっているから歩くには時間がかかります。

植物園は広く、一日で見物することが出来ます。サボテンや水草等、世界の色々な植物が見えます。また、一番高い所にサンフランシスコが見えます。

バークレーの一年生の時からそこに行っています。植物園の店は時々食虫植物を売っています。そして半年毎に植物のセールを行います。その時に食虫植物が買えます。しかしここで紹介したいのはバークレー植物園のある温室で栽培されている食虫植物です。今日の投稿には画像を多く載せます。写真を見せるながら植物を確認したいと思います。


 フィリピンのネペンテス・アラタ (Nepenthes alata)です。


ボルネオ島のネペンテス・ビーチ (Nepenthes veitchii)です。


ボルネオ島のネペンテス・エフィピアータ (Nepenthes ephippiata)です。

  
ニューギニア島のネペンテス・マキシマ (Nepenthes maxima)です。


マレーシアのネペンテス・テンタクラタ (Nepenthes tentaculata)です。





南アフリカのドロセラ・カペンシス  (Drosera capensis)です。


南アメリカ大陸のウトリクラリア・アルピナ (Utricularia alpina)です。私のが比べ物にならないのですね。


よく覚えていませんが、ボルネオ島のネペンテス・フスカ (Nepenthes fusca)かな? 


もう一種フィリピンのネペンテス・アラタ (Nepenthes alata)です。


南アフリカのムシトリノキ (Roridula gorgonias)です。珍しい植物ですね! 


ベネズエラのヘリアンフォラ・ヘテロドグサ (Heliamphora heterodoxa)です。この温室はヘリアンフォラにとって熱過ぎませんか? 


アメリカの南東海岸アミメヘイシソウ (Sarracenia leucophylla)です。結構高いですね。九十センチを超えたと思います。隣には同じ地域に生息するヒメヘイシソウ (Sarracenia psittacina)が見えます。


オレゴン州のランチュウソウ (Darlingtonia californica)です。 


オーストラリアのフクロユキノシタ (Cephalotus follicularis)です。


エクアドルのウトリクラリア・アスプルンディー (Utricularia asplundii)です。花が綺麗だと思います。


アラバマ州のサラセニア・オレオフィラ (Sarracenia orophila)です。その変な葉はサラセニア・オレオフィラとキバナヘイシソウ (Sarracenia flava)特有の夏と冬に筒状の葉の代わりに作られた葉です。英語でphylodiaと言いますが、日本で何と言うのでしょうか?

いよいよ最後の写真です。サウスカロライナ州とノースカロライナ州にしか生えない一番有名な食虫植物であるハエトリソウです。


一つの温室で食虫植物がこんなに多く見えるのが良いですね。時々展示されている植物が変わるので、よく行っても余り飽きることは無いと思います。これらの写真は一月二十二日に撮られました。
 

2014年5月15日木曜日

ウトリクラリア・アルピナ (Utricularia alpina)

このウトリクラリアはセクションオーキディオイデスに属します。セクションオーキディオイデスはウトリクラリアの中で花が一番大きく、一番綺麗だとされています。その分値段が高く、余り販売されていないと思います。それらのウトリクラリアは南アメリカ大陸に生息します。そして約半分が陸上植物で、残りは着生植物です。その中でウトリクラリア・アルピナが最も栽培しやすいそうです。


四月に他の人との交換でこの植物を貰いました。私はもう一つのセクションオーキディオイデスのウトリクラリアであるウトリクラリア・フンボルディーを交換しました。貰った時にもうミズゴケに入っていたので、植え替えることが簡単でした。

貰った時にネットポットに移しました。そのポットにニュージーランド産ミズゴケを入れました。なぜネットポットを使ったかというと、セクションオーキディオイデスの幾つかのウトリクラリアは匍匐茎が濡れることを嫌うので、そのような容器で栽培した方が無難です。


またセクションオーキディオイデスのウトリクラリアは大体湿気を好むので、閉めた容器で栽培するかプラスチック製の袋を被るか何か湿気を保つ方法を使わなければならないのです。今ウトリクラリア・アルピナのポットの上に袋を置いています。

もう一つのセクションオーキディオイデスの特色と言えるのは成長が遅いことです。もう一ヶ月が経ったのに、この植物は葉を一枚しか作っていません。しかも最初の葉に比べると、本当に小さいです。下の写真で見えます。その葉の上に球根も見えます。恐らく球根が日差しを受けたので緑色になっています。

 

2014年5月14日水曜日

ヒメヘイシソウ (Sarracenia psittacina)

このヘイシソウはアメリカの東南に分布されています。その為、寒さに耐性がやや低いそうです。色々な点で他の種のヘイシソウと異なっています。例えば葉は低く、ロゼットから縦ではなく、横に成長します。また、他のヘイシソウと違い、重力で虫を捕らえません。


十二月にLee's Botanical Gardensから購入しました。貰った時に直径が十センチくらいでした。その時は既に冬眠に入っていたので、新しい葉を出しませんでした。実は葉が下に垂れるので、植え替えることは少し困難でした。なぜなら、ロゼットの中央が周りの葉より高かったのです。

三十センチのポットで栽培しています。土壌の大分はピートモスでが、パーライトも少しあります。

生息地には時々大雨があり、ヒメヘイシソウが水に覆われることがあります。その時、葉の仕組みが重力を使わないので、水のオタマジャクシやミジンコを捕らえます。この両面性が本当に面白いと思います。しかしこんな葉に虫を上げるのが難しいでしょう。

三月にやっと冬眠が終わったらしく、新しい葉を作りました。これからの成長の観察を楽しみにしています。

2014年5月11日日曜日

ウトリクラリア・ストリアタ (Utricularia striata)

このタヌキモは北アメリカ大陸に分布されています。前にはオオバナイトタヌキモの亜種とされましたが、テイラーが独特の種にしました。つぶさに見れば、明らかにオオバナイトタヌキモ (Utricularia gibba)と違うことが分かります。


今年の三月の始まりにBACPSのメンバーとのタヌキモの交換で貰いました。私はウトリクラリア・ジェミニスカパ (Utricularia geminiscapa)を三種のタヌキモに交換しました。後で少し不公平に思ったので、オオタヌキモを上げました。あの人は全てのタヌキモを魚の水槽で栽培していました。そしてどちらも捕虫嚢を作らないと訴えました。

最初に私の容器にもその問題がありました。ウトリクラリア・ストリアタの捕虫嚢が写真で見えるように特に大きいので、それを見た時に、残念だと思いました。

しかし数週間後、捕虫嚢が作られているようになったことに気づきました。栽培環境の何を変えなかったので、不思議に思ってなりませんでした。本当に喜びました。タヌキモの栽培に成功した証は正に捕虫嚢が作られることと思います。そう言えばオオタヌキモが余り作っていません。


ところでウトリクラリア・ストリアタと一緒にウトリクラリア・フォリオーサ(Utricularia foliosa)も栽培しています。後ほどそれについて投稿する予定です。もちろんオオバナイトタヌキモもあります。