2015年5月30日土曜日

ウトリクラリア・アスプルンディー (Utricularia asplundii)

コロンビアとエクアドルに自生するウトリクラリアです。セクションオーキディオイデスのウトリクラリアで、その中の栽培しやすい種とされています。ウトリクラリア・アルピナのように球根があります。



実はこの植物はウトリクラリア・アルピナと同じ時期(つまり、去年の四月)に入手しました。あるフォーラムのオークションで安く手に入れました。貰った時にもうすぐ花を咲かせるはずでしたが、花茎が折られてしまっていたので、結局花を見ることが出来ませんでした。本当に残念ですね。あれから一切花開きをしていません。


着生性の植物なので、用土はミズゴケです。理想的な用土は生水苔ですが、その時はありませんでした。しかし写真で見えるように、ウトリクラリア・アスプルンディーが届けた時に生水苔が少しありました。ミズゴケしか使わないと、水が溜まりやすく、ウトリクラリアが腐ってしまう恐れがあります。その理由もあって、ネットポットに植え替えました。


時間が経ったら、生水苔が広がりました。湿度が低過ぎれば、とても乾きやすいから毎日何度も水を上げていました。ウトリクラリア・アスプルンディーも数枚の葉を出しました。その時は窓辺で栽培していました。夜に温度が下がるように窓を開けましたが、普通は湿度を保つ為に閉まっていました。それでも乾きやすかったです。

ところで十二月に台湾に行きました。三ヶ月間いましたが、その間家族に植物の栽培を頼みました。帰った後、ウトリクラリア・アスプルンディーを除き、セクションオーキディオイデスのウトリクラリアが全部枯れてしまいました。ウトリキュラリア・クェルチイ、ウトリクラリア・アルピナ、とウトリクラリア・フンボルディーを失ったことに気づきました。。他人に植物の植えを任せる時に、ある程度の覚悟が必要です。幸い、他の植物が生きました。

そのようなことを防ぐ為に今セクションオーキディオイデスのウトリクラリアを全て透明で蓋がある容器で植えています。これで湿度が常に高いので、繁殖するといいですね。また、花を咲かせてくれれば最高です。


生水苔を少し増やすことが出来たので、出来るだけ球根の処にミズゴケの代わりに使っていますが、まだ少な過ぎますね。閉まっている空間なので、腐る心配がますます高まります。いつか上の用土を全部生水苔にしたいです。ところでその容器でミズゴケが少し生きることが見えます。それを見ていい気分です。

2015年5月29日金曜日

ネペンテス・サンギネア (Nepenthes sanguinea)

このネペンテスはマレー半島とタイの南に生息します。学名は補虫袋が常に血の色であることに由来します。他の色の補虫袋もあります。丈夫な植物で、初心者を栽培するにふさわしいと言われています。


ドロセラ・アドミラビリスと同じく、二月の中旬にアマゾンで買いました。貰った時に二センチの袋が一つ付いていました。一ヶ月後、上の写真の袋を出しました。日照が十分なのに赤が全然見えないことに少しがっかりしています。と言っても、まだ若い株なのだから、将来どうなるか分かりません。

次の袋は二週間前に開けました。しかし動物に乱暴にされ、この形になりました。


この袋は前のに比べ゛、結構大きいです。また、蓋もかなり広くなっています。


ところで、上の葉の袋が無くなっています。同じ動物の仕業なのかも知れません。葉の色が変わっていますね。何かの前触れでしょうか。次の袋を期待しています。

2015年5月28日木曜日

ヘリアンフォラ・プルプラセンス (Heliamphora purpurascens)

このヘリアンフォラはベネズエラのプタリテプイの山頂に自生します。海抜は二千四百メートルから二千五百メートルです。ヘリアンフォラを栽培するには高い湿度と低い温度が必要です。また、光を多く与えないと成長がうまくいかないようです。それで食虫植物の中の最も栽培しにくい属だと言えます。


この植物を栽培出来るのは自分がとてもラッキーだったからと思います。なぜなら三月にeBayでドロセラ・オブランケオラタを購入したら、郵便物が届けたらこの植物が入っていました。販売人が間違って他の人が買った物を私に送ったのです。しかもこのヘリアンフォラの価額がドロセラ・オブランケオラタの十倍でした!

その価額を見て、どうしてもこの植物をうまく栽培しないと、と決意しました。温室も冷房設備もありませんがいつも透明なコップを被って湿度を保っています。昼の時は室内の涼しい場所に蛍光灯の下で植えています。そして夜になると、外が寒くなるのでポットを裏庭に移動します。朝にまた室内に移動します。この繰り返しで何とか栽培しています。

ところで貰った時にヘリアンフォラは苔で覆われていたので、別の容器に植え替えました。用土はミズゴケとパーライトです。


曇りの日にも裏庭に移動します。


二月が経ち、数日前新しい袋が開いたのに気づきました。結構小さいですから、蟻を上げるのが精一杯です。



早く大きな袋を出して欲しいですね。

2015年5月23日土曜日

ウトリクラリア・ラテリフロラ (Utricularia lateriflora)

このウトリクラリアはオーストラリアの東部に自生します。葉は結構長く、地中まで伸びます。


去年の七月に交換でこの植物を貰いました。他のウトリクラリアに比べ、葉の色がやや浅いと思います。


上の写真は数ヶ月後に撮られました。ご覧の通り、成長が遅いです。時間が経てば確実に広がりますが、速度では他のウトリクラリアに劣りますね。


この写真は元の株のではありません。元の株の下の写真です。


これが元の株です。繁殖を促す為に新しい容器に植え替えました。

2015年5月22日金曜日

カトプシス・ベルテロニアナ (Catopsis berteroniana)

ブロッキニアと一緒に食虫ブロッキニアの一種です。外見は余り食虫植物に見えません。自生地は南フロリダ州からブラジルです。着生植物なので、木の枝に生息します。


一月に台湾でこの植物を手に入れました。ミズゴケで栽培しています。わき芽を出すようですが、自分の植物はまだしていません。

窓辺で植えています。窓は常に閉まっています。根は栄養と水を吸収せずに、ただ植物を固定するだけです。カトプシス・ベルテロニアナは葉から栄養と水を吸収するので、用土が乾いても植物の中心に水が溜まっていれば大丈夫です。


葉に白い粉が付いています。それは虫を引き寄せる方法だそうです。カトプシスに引き寄せられた虫が滑らかな葉に落ちて、水に溺れるという流れです。


室内に栽培しているのに、水が乾くのが早くて、一日に二、三回水を上げないといけません。

その理由で獲物を殆ど捕っていません。


上の写真で小さな虫があります。カトプシスに上げた時に既に死んでいました。元々中心にあったのに、どうやら下の葉に移動しました。多分水で流されました。

2015年5月20日水曜日

原色食虫植物のレビュー


二月にロサンゼルスの食虫植物の愛好会で会員の一人からこの本を貰いました。一九八三年に出版されたので、結構古いなんですが、ページをめくったら植物が沢山紹介されていました。殆ど二百種類があります。種は一ページずつ紹介されています。大分のページは以下のようです。


植物の様子は詳しく記されています。本の最後の部分に栽培の情報が少し乗せられていますが、この本は栽培を中心とはしません。古い本とはいえ、写真は基本的にきれいです。ロリドゥラやドロソフィルムのような単型の属も紹介されています。しかしゲンリセアが含まれていないのは残念だと思います。

湿地で食虫植物を見かけたら、この本を使えば見分けることが出来るでしょう。しかし栽培には余り役に立たないと思います。その点を除いて結構いい本だと思います。

ところで著者の近藤勝彦は食虫植物の本を沢山書いています。近年にも本を書いています。

2015年5月15日金曜日

ドロセラ・アドミラビリス (Drosera admirabilis)

このモウセンゴケは南アフリカにしか分布されていません。最初に引かれたのは茎を生えるという理由です。二月の中旬にアマゾンで買いました。


裏庭で栽培しています。根が長いと聞いているので十五センチのポットで栽培しています。実はその高さのポットをもっと持っていたらモウセンゴケを全てそのようなポットで植えたいです。用土はピートモスと砂です。

売っていた植物屋はミズゴケを使っていたようです。

一ヶ月前、諸事情で裏庭の植物を家の前に移動することをさせられました。普通、裏庭の日照は十分ですが、家の前の日照が非常に強いです。それでも問題ないと思いましたが一週間後に植物を裏庭に戻したらドロセラ・アドミラビリスの様子が変わったことに気づきました。


強い日照によるドロセラ・アドミラビリスが真っ赤になってしまいました。しかも植物の中心が少し焼けてみえました。これで枯れてしまうかと心配しました。


幸い二週間後植物の様子が正常に戻りました。これでほっとします。

ゲンリセア・へヒスピズラ (Genlisea hispidula)

今唯一の栽培しているゲンリセアです。アフリカの中部から南部に広く分布されています。アフリカのゲンリセアの中で分布区域が最も広い種です。そして栽培が比較的に簡単なようです。


今年の三月の下旬にネットで買いました。貰った時にロゼットは二つありましたが、植えていた途中で葉がいくつかロゼットから離れてしまいました。ご覧の通り、ピートモスで栽培しています。


ゲンリセアは高い湿度を好みます。それで蓋のある容器で植えています。湿度は常に百パーセントです。そして寒過ぎると枯れてしまうので、室内で栽培しなくてはいけなさそうです。

ところで上の写真で土壌が緑藻で覆われていることが分かります。植物の成長の妨げではなさそうですが念の為、指でピートモスと混ぜてみました。それ以来緑藻は見かけていません。


二、三週間が経ったら、ロゼットから離れた葉から新しい植物が現れました。結構嬉しいことです。

2015年5月13日水曜日

新しい植物

昨日新しい食虫植物を沢山手に入れました。五月の始めに、Carnivoriaから色々な植物を購入しました。九日後、植物が届きました。

パッケージを開けたら、以下の植物がありました。

ウトリクラリア・ネルンビフォリア (Utricularia nelumbifolia)
ウトリクラリア・ウエルイッスキイ (Utricularia welwitschii)
ウトリクラリア・アルピナ (Utricularia alpina)
ウトリクラリア・エンドレシー (Utricularia endresii)
ウトリクラリア・ジェミニロバ (Utricularia geminiloba)
ウトリクラリア・プラエテルミッサ (Utricularia praetermissa)
ウトリクラリア・ポールリネー (Utricularia paulineae)
ドロセラ・ラティフォリア (Drosera latifolia)
ドロセラ・グラブリプス (Drosera glabripes)
ドロセラ・メリストカウリス (Drosera meristocaulis)
ネペンテス・ローウィ (Nepenthes lowii)


ウトリクラリア・ジェミニロバ


ウトリクラリア・プラエテルミッサ


ウトリクラリア・ネルンビフォリア (匍匐茎は結構長いです)


ウトリクラリア・アルピナ (最も大きかった植物でした)


ウトリクラリア・エンドレシー (葉がありませんでした)


ネペンテス・ローウィ (葉は折られてしまっています)


ドロセラ・ラティフォリア


小さなドロセラ・ラティフォリア


ドロセラ・グラブリプス (全部二株)


ドロセラ・グラブリプス


ドロセラ・メリストカウリス



ウトリクラリア・ポールリネー


ウトリクラリア・ウエルイッスキイ


最後の三株が生きるかどうか分かりません。

これからは栽培に専念します。

2015年5月10日日曜日

ウトリクラリア・レニフォルミス (Utricularia reniformis)

このウトリクラリアはブラジルに生息するセクションオーキディオイデスのウトリクラリアです。葉は腎臓の形でをします。そして長い葉柄を持っています。


去年の六月に手に入れました。貰った時に三センチの白い茎の部分しかなかったので生きているかどうか分かりませんでした。ご覧の通り、ミズゴケに入れてポットを窓に置きました。二週間後葉が現れました。


上の写真は一ヶ月前に撮られました。結構成長しましたね。窓で湿気が低いので葉が枯れてしまう傾向があると思います。

その理由で一週間前、蓋がある容器に移しました。


これで栽培がよりうまくいけることを願っています。

ところで一ヶ月前にもう一株のウトリクラリア・レニフォルミスを交換で入手しました。株と言っても茎の部分に過ぎませんでした。


ピートモスで植えています。結構早く葉を生やしました。ミズゴケとピートモスで栽培されているウトリクラリア・レニフォルミスの成長が異なるでしょうか。比較するのが楽しみです。

2015年5月5日火曜日

ビブリス・リニフロラ (Byblis liniflora)

この植物はモウセンゴケに似ています。オーストラリアや周りの諸島に生息する一年草です。若い時はナガバノイシモチソウと結構似ていると自分は思います。

去年の四月にウトリクラリア・ディコトマのポットで見つけました。当時何らかのモウセンゴケだと思いました。



ネットで尋ねてみたらビブリス・リニフロラだと言われました。ビブリスは大きなポット程長生き出来るようです。それで三十センチの容器に植え替えました。

ウトリクラリア・ディコトマのポットの中に八株ものビブリス・リニフロラがありました。しかし植え替えから数日後、六株が枯れて二株しか残りませんでした。余程植え替えに敏感な植物ですね。

幸い残っていたビブリスの成長が尋常に進みました。



茎がある食虫植物が大好きなので、ビブリス・リニフロラの毎日の成長が見られてよかったと思います。

成長がある程度進んだら花開きました。


モウセンゴケの花と少し違いますね。



もっとも高い頃はこのようでした。


冬でビブリスは死にました。しかし三週間前新しい植物が芽生えました。



成長を見るのが楽しみです。