2017年9月16日土曜日

ネペンテス・エフィピアタとシビンウツボカズラ

先週ネペンテス・エフィピアタとシビンウツボカズラの実生苗を三株買いました。この二種は自分の一番好きなウツボカズラですから色々な個体が入手したいです。実は最近ウツボカズラの種を一つ一つ収集するより好みの種の個体を収集しようと思っています。なぜならウツボカズラの種が多くて収集したくてもきりがないのです。

将来の夢の一つは自分のシビンウツボカズラの実生苗を作ることです。その為にはオスとメスの個体が必要です。それは十年後の話何でしょうが...(笑)

さて植物の写真を見せましょう。


これがNative Exoticsから購入したネペンテス・エフィピアタです。これで二つの個体があります。どれも実生苗です。シビンウツボカズラより海抜が低いところに自生するので成長がやや速いと言われています。



それからシビンウツボカズラを二株貰いました。一つはJeremiah Harris氏からもう一つはある愛好家から買ったものです。一つ目はGunung Murudで二つ目はGunung Tambuyukonの個体です。既に持っているGunung Trusmadiの株と合わせて全部四株あります。特徴が出るまで何年もありますが結構期待しています。


2017年9月6日水曜日

ゲンリセアのモノグラフ

七月のカリフォルニア・カーニヴォアズでの持ち寄りパーティーでこの本を買いました。昔はゲンリセアをもっと収集したかったのですが最近は栽培の難しさで興味がなくなりました。今はゲンリセア・フレクスオーサしか育っていません。この本を買ったきっかけの一つはその興味を再び湧かせる為でした。


本の筆者はドイツのアンドレ・アスフライシュマン氏です。五年前に出版されました。ゲンリセアの紹介で始めます。そしてゲンリセアの各部分を詳しく説明します。つまり匍匐茎と捕虫器と花について順番に書かれています。それから自生地と分布が紹介されています。各種の説明の前にゲンリセアがどうやってムシトリスミレから進化したかについて短い仮定が書かれています。本の一番長い部分が各種の説明です。ゲンリセアは二十九種でヘリアンフォラ属よりも多いです。最後にゲンリセアの栽培について二十六ページあります。ここにも各種の好みが説明されています。驚いたことに殆どの種が既に栽培に導入されています。

植物学の用語が沢山使われていますがそれでも食虫植物の愛好家に価値があると思います。写真が沢山あってしかも顕微鏡で撮られていて普通目掛けないゲンリセアの捕虫器の写真がいっぱいあります。七百ページで内容が豊富です。特に捕虫器の説明が八十ページでとても長いです。もちろんその八十ページの中に写真も沢山あります。

一つすごいと思う点はアンドレ・アスフライシュマン氏は自ら殆どの種を生息地で観察したことです。それで植物の有様だけではなくて植物の自生地もよく見えます。タヌキモの愛好家ならテーラーのモノグラフを知っているでしょうがその本に自生地の写真はおろか植物の写真さえありません。もちろん前世紀で出版された本なんですが...

この本を読み終えたら最初に思ったのはもう一度ゲンリセアの栽培に挑んでみたいことです。もうすぐBest Carnivorous Plantsが今年の植物の販売を始めるのですがその時はゲンリセアを少なくとも三株購入する予定です。

もし機会があったらこの本を読んでみて下さい。自分が知らなかったゲンリセアへの興味を覚えるかも知れません。