2014年5月10日土曜日

ドロセラ・レギア (Drosera regia)

このモウセンゴケについて悲しい話がありますが、先ず紹介します。この植物は花粉の形や根の形からモウセンゴケの中で最も古い種とされています。他のモウセンゴケの祖先と言えるでしょう。南アフリカの結構限られている地域で生息しています。昔は二つの場所で生息していましたが、二〇〇〇年代に行われた調査で一つの生息地で既に絶滅していたといいます。それで今一つの場所にしか生えていないそうです。熱帯植物です。


三月の中旬にSarracenia Northwestから購入しました。小さな植物でしたが、成長が速く、二週間後に九センチの葉を発育しました。

モウセンゴケの中で葉が一番長いと思われています。というわけで多くの人に欲しがられているようです。しかし葉挿しからの繁殖が不可能な為、余り売られていません。そして売られている時に普通の熱帯モウセンゴケより二、三倍高いです。



また、栽培は普通の熱帯モウセンゴケと違い、湿気やぐちゃぐちゃの土壌が嫌いなので、栽培する際、自分のモウセンゴケに対する考え方を少し変えなければなりません。涼しい夜も好むようです。しかし、最も難しい栽培条件は窒素がよく要ることです。特に室内で栽培すれば、虫を多く捕らえなければ、成長が妨げられます。栄養を補充する為に私はオスモコートの小球を用土の上に置きました。ドロセラ・レギナの成長を見、かなり効いたようです。 アパートのキノコバエもよく捕らえました。ドロセラ・レギナが特に人の注意を引くのは幼少な時に小さな虫さえ捕らえられれば葉がすごく
折ることです。


しかし、三週間前にサンフランシスコの食虫植物の説明会に参加していたので、ドロセラ・スコルピオイデスとドロセラ・レギナを持っていったら、ドロセラ・レギナが大変転んでバラバラになってしまいました。そして気づいた時にはもう帰れませんでした。それで六時間くらい鞄で過ごしました。帰った時にすぐポットに戻しましたが、流石に打撃を受けたので、二週間も成長しませんでした。


結局その中の葉も正常に発育しなかったのです。全ては自分の所為です。しかし生きていて嬉しいですね。願わくは次の葉が異常なしで発育出来ますように。


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